『週刊SPA!』2018年12月11日号「新一流企業ランキング」/ 「ヤレる女子大学生RANKING」はNGでも「SEXしたい企業ランキング」はOKなの??

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 エグゼクティブ・サマリー

  1. 扶桑社『週刊SPA!』2018年12月11日号に「新一流企業ランキング」という特集が組まれ、「SEXしたい企業ランキング」が掲載された。
  2. 同じく『週刊SPA!』2018年12月25日号の「ヤレる女子大学生RANKING」が問題になっているのに対して、この「SEXしたい企業ランキング」はほとんど批判に晒されていない。
  3. 「SEXしたい企業ランキング」は「ヤレる女子大学生RANKING」と同様にセクシズム的であり、本来であれば批判を受けるべきである。

はじめに

『週刊SPA!』2018年12月11日号「新一流企業ランキング」モテ編

扶桑社が発行する『週刊SPA!』2018年12月11日号に「新一流企業ランキング」という特集が掲載されていました。その中の「モテ編」では「SEXしたい企業ランキング」「合コンで出会いたいモテ企業」「結婚したい企業」「モテ度が急下降した企業」として、それぞれ5社ずつの社名が挙げられていました。

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「新一流企業ランキング」モテ編(『週刊SPA!』2018年12月11日号より引用)
『週刊SPA!』2018年12月25日号「ヤレる女子大学生RANKING」

ところで、同じく『週刊SPA!』の2018年12月25日号の「ヤレるギャラ飲み実況中継」という特集では「ヤレる女子大学生RANKING」と題したランキングが掲載されたとして、「女性蔑視」などとして批判の声が上がっていました。

www.asahi.com

このランキングでは「ヤれる女子大学生」が通う大学として、実践女子大学大妻女子大学フェリス女学院大学、法政大学、中央大学の名前が挙げられていました。

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「ヤレる女子大学生RANKING」(『週刊SPA!』2018年12月25日号より引用)

 「ヤレる女子大学生RANKING」はNGでも「SEXしたい企業ランキング」はOKなの?

確かに「ヤレる女子大学生RANKING」は問題だ

言うまでもなく、このような「ヤレる女子大学生RANKING」は許されません。
女性蔑視やセクシズムであることはもとより、このランキングに記載されている大学に通う女性へのセクシャルハラスメントや暴行を助長しかねません。もし私がここに載せられている大学の女子大生だったら、相当に気分を害していたことは間違いありません。
また、個人的な事情としてこれらの大学に通う友人も多いことから、この特集には強い憤りを禁じ得ません。

でも、「SEXしたい企業ランキング」だって本当なら問題でしょう?

しかし、また同様に「SEXしたい企業ランキング」も本来であれば批判されるべきなのではないでしょうか。
男性を「金払いが良くてステータス性のある肉棒」として捉え、アクセサリーのように扱う特集が「男性蔑視」でありセクシズムであることは疑うまでもありません。

「ヤレる女子大学生RANKING」も「SEXしたい企業ランキング」も本質的に何も変わらなくない??

大学名を根拠に男性が女性を「品定め」することと、会社名を根拠に女性が男性を「品定め」することに本質的な差があるとは思えません。

「ギャラ飲み」として金銭を目当てに酒場に繰り出てきた女子大学生を性行為のターゲットにする男性はセクシズム的であるものの、企業名や年収で男性を分類して性行為のターゲットにする女性も同様にセクシズム的であるとの批判を免れることはできません。

「SEXしたい企業ランキング」は男性蔑視であり女性蔑視でもある

「SEXしたい企業ランキング」は男性を性的および経済的な搾取の対象として扱っていることから「男性蔑視」であると言えます。
しかしながら、女性が男性に性的あるいは経済的に依存する構造を招きかねないという意味で「女性蔑視」であるとも言えるのではないでしょうか。

まとめ

「SEXしたい企業ランキング」も「ヤレる女子大学生RANKING」も本質的には変わらない

『週刊SPA!』2018年12月11日号の「SEXしたい企業ランキング」も2018年12月25日号の「ヤレる女子大学生RANKING」も、男女が入れ替わっただけで本質的には大差ありません。両者ともにセクシズム的性質は依然として強いままで、本来であれば「SEXしたい企業ランキング」も「ヤレる女子大学生RANKING」と同様の批判を受けるべきです。

「ヤレる女子大学生RANKING」だけ騒ぎ立てて「SEXしたい企業ランキング」を放置するのはダブルスタンダードに他ならない

しかし、現状では「SEXしたい企業ランキング」が強い批判に晒されたとは寡聞にして存じ上げません。女性への欲望を前面に押し出したセクシズム的企画が激しい批判を受けるのに対して、男性への欲望を前面に押し出したセクシズム的企画が黙認されている現状は「ダブルスタンダード」と言わざるを得ません。

このような低俗な記事を公開する『週刊SPA!』編集部には強い憤りを感じるとともに、ダブルスタンダードな現状を放置し続けるフェミニストの方々に対しても公平性や対称性の観点から疑念を抱かずにはいられません。