新型コロナウイルス感染症の流行を受けて香港旅行をキャンセルしました。/ANAに連絡したら払い戻し手数料が返金されました。

エグゼクティブ・サマリー

  1. 2020年1月25日、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、2月9日から2月12日までの同国 香港特別行政区への旅程を中止した。そこで、航空券の予約をキャンセルしたところ、払い戻し手数料として3万円を請求された。
  2. 1月31日、ANAは3月31日までの中華人民共和国国内発着路線すべてについて、手数料無料での払い戻しや変更に応じる旨を発表した。
  3. 2月1日、ANAに払い戻し手数料の返金可否を問い合わせたところ、可能である旨の回答を得て、手続きを進めた。

 

重要:本記事では2019年年末より中華人民共和国 湖北省武漢市を中心に発生している新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症について、差別や過剰反応などに繋がることを防ぐため、「武漢肺炎」「武漢熱」などの特定の地名を関した名称を用いず、「新型コロナウイルス感染症」の表現に統一します。

www.cnn.co.jp

はじめての香港旅行、ANAビジネスクラスとマンダリンオリエンタル 香港を予約

私の通うロンドン大学 東洋アフリカ研究学院(SOAS, University of London)では11月と2月に「Reading Week(読書週間)」という授業のない期間が設定されています。授業の進行度合いを調整したり、貯まっていた課題を片付けたりする期間ですが、実のところ多くの学生が旅行に出掛けます。ちょうど、私も日本国内のイベントに招待されていたため、1週間ほどの日本への一時帰国を計画しました。

また、8月には日中学生会議中華人民共和国を訪問することもあって、その前には香港を訪れておきたいという政治的な思惑もありました。*1

そこで、一時帰国の途中に香港を訪れることを考え、ホテルと航空券を抑えました。

旅程概要

宿泊

東京(空港への前泊): ザ ロイヤルパークホテル 東京羽田

香港: マンダリン オリエンタル 香港

航空路線

往路航空路線: 全日本空輸 NH859便(出発:羽田空港、到着:香港国際空港)

flyteam.jp

復路航空路線:  全日本空輸 NH860便(出発:香港国際空港、到着:香港国際空港)

flyteam.jp

もともと香港では抗議活動が活発で、渡航には十分な配慮を要すると考えられたことから、在香港日本総領事館にも至近で、安全性の確保された高級ホテルであるマンダリン オリエンタル 香港を抑えました。また、いざという時の融通が効くことや様々な特典が利用できることから、今回はビジネスクラスを利用することにしていました。また、羽田空港の出発が8時50分ということで、羽田空港に隣接するザ ロイヤルパーク 羽田に前泊することにしました。

国際線のビジネスクラスは12月の韓国旅行で経験があったものの、実はANAビジネスクラスは利用したことがありませんでした。また、宿泊がマンダリン オリエンタル 香港ということもあって、非常に楽しみにしていた旅行でした。

中華人民共和国 湖北省武漢市を中心とした新型コロナウイルス感染症の流行

しかし、2019年12月31日にWHO(世界保健機関)に中華人民共和国 湖北省武漢市肺炎の症例が報告され、実際にその後も新型コロナウイルス感染症は東アジアのみならず世界各地に拡散してしまいました。

www.who.int

2020年1月24日、外務省は中華人民共和国 湖北省に対する感染症危険情報をレベル3(渡航中止勧告)に引き上げました。

www3.nhk.or.jp

香港旅行のキャンセル

これを受けて、1月25日に予防的に香港への旅行を泣く泣くキャンセルすることにしました。

香港で宿泊するマンダリン オリエンタル 香港と、前泊のザ ロイヤルパーク 羽田はもともと直前までキャンセル手数料のないプランでの予約だったため、特に痛手もなく予約をキャンセルすることができました。

しかし、航空券は「Value Plus」運賃だったため、運賃規則により3万円払い戻し手数料を請求されることになりました。3万円を払いたくないがために、感染症に罹患する可能性が高く、また感染症で盛り上がっていないであろう街に渡航するのも旅行として本末転倒ということで、3万円の払い戻し手数料を払って予約をキャンセルしてしまいました。

www.ana.co.jp

各航空会社が特別対応を発表、手数料なしでの払い戻しと予約変更が開始

その後、1月31日に外務省は中華人民共和国本土の感染症危険情報をレベル2に引き上げたほか、米国国務省中華人民共和国全土に「渡航中止」を呼び掛けました。

www3.nhk.or.jp

www3.nhk.or.jp

これを受けて、ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)は手数料なしでの払い戻しや予約変更に応じることを発表しました。

www.jwing.net

www.ana.co.jp

 

www.jal.co.jp

ANAへの問い合わせ、払い戻し手数料が返金されることに

すると、ふと一つの疑問が湧いてきます。

「特別対応が発表される前にキャンセルした場合の払い戻し手数料は返金されないのだろうか?」

確かに、今回のANA(とJAL)の対応は「特別対応」。つまりは一種の「厚意」です。したがって、払い戻し手数料が返金されずとも契約上は怒れないものの、3万円という金額は決して小さくなく、やはり自分ケースが当てはまらないのか気になるのは自然なものでしょう。

そこで、ANAのサービスデスクに電話をして問い合わせてみました。

事情を説明すると、「上席に確認いたします」と。返金されることを願いながら保留音を聞き続けること数分、「返金できるとのととでした」と回答がありました。その後、「運賃課に正確な返金額を確認します」とのことで数分待ち「払い戻し手数料の3万円を支払いに利用したクレジットカードに返金します」と告げられました。

ただし、

  • 新型コロナウイルス感染症の流行によって返金手続きが集中している
  • 今回は「特別対応」で、クレジットカードの操作がマニュアルになる

との理由で、通常よりも返金まで時間が掛かるとのことでした。

斯くして、ANAの特別対応の前にもキャンセルした旅行について、払い戻し手数料が返金されることなりました。

さいごに

今回の記事が、既に新型コロナウイルス感染症の流行に伴って中華人民共和国方面への旅行をキャンセルした方々へ払い戻し手数料の返金に向けた参考になれば幸いです。また、今回のケースはANAのものであり、JALについては経験していないため、私には分かりかねます。

末筆ながら、今回の新型コロナウイルス感染症の流行で犠牲となられた方々の安らかな祈りするとともに、ご遺族には心よりお悔やみ申し上げます。また、発症した方々のご回復と、事態の一刻も早い収束を願ってやみません。

*1:中華人民共和国への訪問に先立って香港や台湾などを訪れることが暗に示すメッセージというのは、個人であっても間違いなく存在すると考えています。